6月28日に「英検1級 でる順パス単 5訂版」が発行されていたので早速入手してみました。旧版( 4訂版)の発行が2012年3月20日なのでほぼ10年ぶりの改訂のようです。

この10年でどれだけ変わったのかという観点でレビューしてみたいと思いますが、あくまでも専門家・上級学習者ではなく1単語帳収集家としての立場ですw。

体裁はほぼ同じで単語2100、熟語300の合計2400語で単語は出る度A〜Cに分かれています。旧版はA〜Cごとに「動詞」「名詞」「形容詞・副詞」が連続していましたが、新版はA〜Cの中でさらに7セクションに別れており、その中で「動詞」「名詞」「形容詞」「副詞」に分かれるようになりました。
(副詞は少しのみ、接続詞も1つ発見)
同じ品詞が続くよりも飽きのこない工夫と言えるでしょうか。
冒頭にある学習方法のページはだいぶ減ってすぐに本編に入ります。
mp3のダウンロードは同じですが、スマホアプリ「英語の友」が加わりました。ここは10年の時代の差を感じますね。

収録語はどう変わったか、単語部分のみDB化して旧版と比べてみました。
※派生語による一致は考慮せず、また入力ミスがある可能性がありますので、あくまで参考程度に見てください。
ざっくり「継続1200・新規追加900・削除814」となりました。(計算あってる?)結構入れ替わっていますね。

レベル的にどう変わったの目安としてSVL12000のレベルとマッチングしてみました。上位レベルの単語が抜け、かわりに中位レベルが加わっている傾向があるので全体的に易化しているようです。

旧版から継続されている単語については例文も同じままでした。先に述べたとおり表示方法が変わったので単純な比較はできませんが、掲載順はだいぶ入れ替わっています。順位が上がった(=出題されやすい?)No.1は「ciritical」で2095→193に躍進しました。ワーストは「detest」で5→1813でした。

追加分は難単語の例として「scruffy」「queasy」「rummage」等がありますが、全体的には少ない印象です。SVLレベルの無い単語にしても「left-wing」のようなハイフンで連結した単語が17個あり、その他-ation、re-等、造語的なものが多く覚えやすいと思います。
やたらと難しい単語を覚えるより、時事的な用語を分かるようにしとけよ、ということなのかもしれません。

削除されたものとしては「voluptuous」「precipitous」「vehement」などレベル12が115個もありました。旧版はKindle版もあるので問題ないと思いますが、新品の書籍が欲しい方は入手困難になる前に確保しておいたほうが良いかもしれませんね。

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